趣味に生きるミニマリストの日々

ニホンミツバチの飼育や飼い始める方法!巣箱の準備や購入の仕方について解説

2020/03/11
 
ニホンミツバチの飼育や飼い始める方法!
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モノにあふれた生活を送っていたが、30代後半に一念発起して断捨離本やミニマスト本の影響も受けつつ、大規模な断捨離を決行。俗に言うミニマリストになる。

今回登場するのは食卓に置いてある人も多いであろう蜂蜜を作ってくれるミツバチ

とりわけ今回は日本の在来種であるニホンミツバチを紹介します。

彼らの一生懸命に働く姿がかわいいと癒やしを貰っているいる人も多いとか。

そんな彼らをこれから飼ってみたいという人もいるのではないでしょうか?

 

そこで、これからニホンミツバチを飼っていく上で知っておきたい生態や飼育方法、巣箱を制作してくれる所なども調べていきたいと思います。



ニホンミツバチの生態・特徴

まずはニホンミツバチがどんな生き物なのか見ていくことにしましょう。

生態と生活史

ミツバチとはハチ目(膜翅目)・ミツバチ科・ミツバチ属に属する昆虫の一群。

ミツバチ属 は現生種ではコミツバチ亜属、オオミツバチ亜属 、およびミツバチ亜属  の3亜属、合計9種に分類される。

ニホンミツバチミツバチ亜属のトウヨウミツバチの亜種であり韓国に生息するトウヨウミツバチと近縁。

樹洞のような閉鎖空間に営巣し、複数の巣板を作る。

 

春になると新女王蜂の羽化を目前とした巣では群の分割(分封または分蜂)が起こり、旧世代の女王蜂は働きバチを引き連れ巣を出て新しい巣を探しに出る

つまり母親の嬢王蜂が娘に巣を譲って出ていくということ。

この際、旧世代の女王蜂を護って働きバチが塊のようになる分封蜂球(ぶんぽうほうきゅう)を作る。

 

ミツバチの働きバチは受精卵から発生する2倍体(2n)であり全てメス。

通常メスの幼虫は主に花粉と蜂蜜を食べて育ち働きバチとなるが、働きバチの頭部から分泌されるローヤルゼリーのみで育てられたメスは交尾産卵能力を有する女王バチとなる。

 

オスは未受精卵から発生する1倍体(1n)であるが、巣の中では働き蜂に餌をもらう以外特に何もしない。

働きバチに比べて体が大きく、働きバチや女王バチよりも複眼と単眼が非常に発達していることが外見上の特徴。

オスバチを指す英語「drone」は「なまけもの」の意味である

 

オスは女王バチと交尾するため、晴天の日を選んで外に飛び立つ。オスバチは空中を集団で飛行し、その群れの中へ女王バチが飛び込んできて交尾を行う。オスバチは交尾の為の射精後に速やかに死亡し、新女王蜂はこの死体をぶら下げてしばらく飛翔するがやがて交尾器がちぎれて雄蜂の死体は落下する。新女王蜂は体内に残った交尾器を排除して再び雄蜂の群れに向かい交尾を行う。新女王蜂はこの配偶行動を幾度か繰り返し、体内に一生の間で使用されるだけの精子を蓄えると巣に帰還し産卵を開始する。

交尾できなかったオスも巣に戻るが、繁殖期が終わると働きバチに巣を追い出される等して死に絶える。

毒物への耐性は弱く、ショウジョウバエの半分程度。

寿命について

成虫の寿命は、女王蜂が1-3年(最長8年)。

働き蜂が最盛期で15-38日。中間期は30-60日。越冬期が140日。

雄蜂は21-32日である。

蜜の採集とダンス

ミツバチは蜜源を見つけると巣内の垂直な巣板の上でダンスを行い、仲間に蜜源の方向と距離を伝える。これは本能行動の例としてたびたび使われる。

ミツバチのダンスは蜜源の場所という具体的な情報をダンスという抽象的な情報に変換して伝達が行われるため、記号的コミュニケーションであると考えられている。

蜜源が近い場合には、体を振りながら左右に交互に円形を描く「円形ダンス」をおこなう。

蜜源が遠い場合(50m〜)は「尻を振りながら直進 – 右回りして元の位置へ – 尻を振りながら直進 – 左回りして元の位置へ」という、いわゆる「8の字ダンス(尻振りダンス)」を繰り返す。真上を太陽とし尻を振りながら直進する角度が太陽と蜜源のなす角度を示している。

つまり巣板上で右手水平方向に向かって尻を振るような8の字を描いた場合、「太陽を左90°に見ながら飛べ」という合図になる。また、ダンスの時の尻を振る速度が蜜源までの距離を表す。

尻振りの速度が大きいときは蜜源までの距離が近く速度が低いときには距離が遠い。花粉や水の採集、分封時の新たな巣の場所決定に際しても、同様のダンスによるコミュニケーションが行われる。

実際の「8の字ダンス」の映像がコチラ。

思ったより激しくお尻を振ってますね。蜜源が近いということですね。

 

ニホンミツバチを飼い始める事前準備





それでは、ニホンミツバチの飼い始める方法と飼育方法を見ていきましょう。先ずはミツバチを捕獲しなければならないようです。

飼育するニホンミツバチの確保

捕獲と言っても基本的には巣箱を置いてミツバチが入居してくれるのを待つスタイルが主流のようですね。

先程も春になると母親の嬢王蜂が巣を出ていくと書きましたが、その女王の一団が住んでくれるのを待つということのようです。

その分蜂の機会を逃さない為に分蜂マップという日本各地の人がインターネットを使い、分蜂の時期を報告できるサービスが週末養蜂家さんから提供されています。この分蜂マップを見れば、日本各地の分蜂時期がわかるということですね。

 

捕獲のコツは、巣箱をたくさん用意することだそうです。

巣箱をたくさん用意すればするほど、捕獲の確率が上がります。

巣箱1つだけでは可能性は低い。

ということで、小さな巣箱で良いので冬の間にできる限り巣箱を用意しておく良いでしょう。

予算にも寄りますが最低5個が推奨されています。

 

ニホンミツバチ

そして、その巣箱も分散して出来れば3箇所以上に置いたほうが成功率は上がるようです。

田舎で広い土地を持っていないとここまでは出来なさそうですね。

そして、ニホンミツバチを引き寄せるものとして、蜜蝋というミツバチの巣の材料蘭の一種のキンリョウヘン2014年発売のキンリョウヘンの誘引成分を化学的に合成した待ち箱ルアーがあるのでコレを使えば成功率は上がるようですね。

 

また、ニホンミツバチではなく、セイヨウミツバチをもし捕獲してしまった場合は、そのまま飼育せずに、他の養蜂家や、行政に相談したほうが良いそうです。

セイヨウミツバチは、ミツバチヘギイタダニやふそ病などの問題があり、適切な予防策を行う必要がある為です。予防対策をせずに他の養蜂家所にも被害が広まったりすると大問題になりかねません。

黄色っぽいミツバチだなと思ったら、セイヨウミツバチの可能性が高い。

上がニホンミツバチ、下がセイヨウミツバチ。

ニホンミツバチ

セイヨウミツバチ

 

他の捕獲方法としてはまるで誘拐・拉致のような捕獲方法もあるようですが、素人には難しそうなのでココでは割愛します。

週末養蜂さんの動画があったのでこれで様子がわかります。

 

ニホンミツバチの飼育のため巣箱の準備・購入方法

巣箱の制作は自分でもできるようですが、日曜大工が苦手だという人などは制作されたものを買うのも一つの手だと思います。

週末養蜂さんでは以下のような週末養蜂スターターキットもYahoo!ショッピングで販売されているので、利用してみるのも良いかもしれません。しかし、2019年9月現在は分蜂期間が終了しているため今年の販売は終了しています。

人気の書籍と待ち箱セットは取り扱いがあるようです。

¥19250(税込み)

週末養蜂スターターキットの内容

・ミツバチ捕獲用 重箱式巣箱

・日本ミツバチの蜜蝋

・分蜂群誘引のための待ち箱ルアー

・養蜂の教科書(DVD付き)

これならできる!ニホンミツバチの週末養蜂【DVD付】

待ち箱セット (2段重箱式巣箱)

 

養蜂・みつばち飼育支援サイト<ニホンミツバチ>でも巣箱の取り扱いがあります。

養蜂・みつばち飼育支援サイト<ニホンミツバチ>

色々なタイプの巣箱の販売ページもあるので参考にしてみると良いかもしれませんね。

一番ベーシックな縦型 重箱式巣箱というモデルだと1セット税込み価格:12,600円とのことですね。

発送には時間がかかるようなので、早く飼いたいという方は早めの注文をしたほうが良いかも知れませんね。

ニホンミツバチの飼育方法と注意点

実際の飼育方法については専門のサイトを見て勉強した方が良いと思いますので、ここでは飼育時の注意点を簡単にまとめてみました。

捕獲が完了したら完全に入居するまで巣箱は動かさない

入居の確認方法には、主に次の3つの方法があり、どれか1つでも満たしていれば、確実に入居している

・数千匹以上のニホンミツバチが巣箱に入る瞬間を目撃する

・巣箱の中を覗くと、数千匹のニホンミツバチが球を作って固まっている

・花粉を抱えて帰ってくる働き蜂がいる

 

入居が完了したら、待ち箱ルアーやキンリョウヘンは取り外して、別の捕獲用の巣箱に取り付ける

こうしないと、別の群れのミツバチがやってきてしまい侵入者と判断して殺されてしまうからです。

ちなみに入居完了したミツバチはキンリョウヘンなどに反応しなくなるようです。

 

巣箱を動かすなら入居当日

入居当日は巣作りが行われていないので、自由に巣箱を動かすことができます。

2km未満でも、元の巣に戻る蜂が出ません。

逆に翌日以降は、ニホンミツバチが巣の場所を覚えており、巣を動かすと自分の巣に帰れなくなるミツバチがたくさん出てくるので慎重に行いましょう。

 

趣味で飼育する場合も、養蜂振興法に基づき届け出が必要

以前はニホンミツバチの趣味の飼育については必要なかったのですが、平成25年1月1日に養蜂振興法が一部改正され、必要になりました。

 

困った時以外は見守るだけ

ニホンミツバチは入居すると、花の蜜や花粉を集め、巣を作り始めます。

重箱式巣箱の飼育の場合、人間がすることは特になし

反対に、巣箱の中を持ち上げて覗いたり、周りを人間がウロウロしたりすると、ニホンミツバチは外敵の危険を感じて逃げてしまう可能性もあるとか。

なるべくそっとしておいてあげましょう。

 

まとめ

ニホンミツバチのことを色々と調べてきましたが、まとめるとこんな感じです。

 

・ミツバチは蜜源を見つけると巣内の垂直な巣板の上でダンスを行い、仲間に蜜源の方向と距離を伝える。「8の字ダンス」が有名。

・巣箱は週末養蜂さんや養蜂・みつばち飼育支援サイト<ニホンミツバチ>などネット通販で買える。養蜂のスターターキットもある。

・捕獲は巣箱を置いて待つだけ。巣箱の数と設置場所を複数用意し、蜜蝋や蘭の一種のキンリョウヘンの持つ誘引物質で誘う。

・セイヨウミツバチを捕獲してもそのまま飼育しない。ミツバチヘギイタダニやふそ病などの対策をしないと他の養蜂所にも広がってしまう可能性があるため。

・完全に入居するまで巣箱は動かさない。

・巣箱を動かすなら入居当日。

・趣味で飼育する場合も、養蜂振興法に基づき届け出が必要。

・困った時以外は見守るだけで、そっとしておく。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。




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