東京都奥多摩の鳩ノ巣渓谷の廃墟「廃旅館群」2020年現在の様子は?行き方も解説
東京も都心から離れてしまえば過疎化し廃墟となっている建物が無数にある。
東京都のJR青梅線鳩ノ巣駅周辺の鳩ノ巣渓谷にも「廃旅館群」が存在する。
その情報をネットで得て、早速行ってみたいと思った。
行けばわかるだろうと思っていたが何気に迷いまくり、たどり着いた時には夕刻となっていた。
そんな道中を時系列を追って話しつつ、最後に行き方についても解説したいと思う。
僕が行ったのは2020年1月22日であった。
JR青梅線鳩ノ巣駅に到着
個人的には二度目の鳩の巣駅である。
前回は渓谷とは反対の山登りだったので、気楽な気持ちでやってきた。
この日に持ち出したカメラはPanasonicのLumix GH5である。
歩道橋でホームは行き来できる仕様だ。
降りる人なんて殆どいません。
キレイなホームだ。
もちろん無人。スイカとかパスモをピッとして通る。
絶望してここに来たらヤバい。
止めてくれそうな人がいないので。
外観はこんな感じ。
出発進行だ。
閑散としている鳩の巣周辺
鳩ノ巣周辺は民家が多い。
住むには静かで良いが、都会へのアクセスは単線故に微妙だと思われる。
駅を出たら右に進み、踏切を渡らずに反対側に下りの階段があるので下りる。
そこに「鳩ノ巣トンネル」がある。
ここは思いの外、車が通る。
トンネルは入らずに道を渡ることにした。
渡った先にある民家?
写真の向こう側が駅の方向。
雰囲気がムンムンな良い建物だ。
先程の建物からほどなくこういう看板が姿を表す。
右手にチラッと写っているがホテルもある。
矢印に向って進んでみた。
木橋が流失
道は観光用に意外と整備されており、トイレもウォッシュレット付きでキレイだ。
坂道を下る。
「カフェ ぽっぽ」と渓谷はこの先のようだ。
見えてきた。
ここでのいっぷくも悪くない。
なかなか良い店構えだ。
ん?
定休日じゃないか~~~~!
調べてみると冬季はお休みしているようだ。
仕方ないので橋を渡る。
この橋も良いですね。
冒険心を掻き立てられるというもの。
橋の左手側を覗く。
これ多摩川なんだよな。
橋の右手側を覗く。
橋の左手側の空もキレイだ。
橋を渡りきる。
通行止めか~~い!!
先の台風の影響らしい。
仕方ないのでももと来た道を戻る。
鳩ノ巣周辺の素敵な廃墟っぽい建物
仕方ないので道沿いの廃墟っぽい建物を撮り歩くことに。
エントリーナンバー1
小高き民家。
石階段が素敵だ。
居住スペースの下は空洞のよう。
おそらく湿気対策だろう。
郵便受けのサビつき加減もナイスだ。
エントリーナンバー2
はとのす荘。
廃墟じゃないけど使用頻度的には廃墟に近いのではないか。
典型的なホテルの造りだが渓谷沿いのものすごいところに建ててある。
泊まれる機会があれば泊まってみたい。
エントリーナンバー3
大橋屋。
ここいらで唯一の?商店。
現役バリバリだけど、どうなんだろう。
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「鳩ノ巣釜飯」
青梅街道沿いにあるお店。
行った日が悪かったのか?営業している雰囲気じゃなかった。
コロナウイルスがづこうの時期じゃなかったから、土日はやってるのかな?
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民宿「雲仙屋」
青梅街道から渓谷側の脇に入ったところにある民宿。
ここも夏はやってるのかな?
にしても寂れすぎてるんだよな。
奥にポツンと赤い車が泊まっていた。
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レトロピンクの家。
これ民家にしてはオシャレな造りなんだよな。
プロパンガスのボンベがあるから住んではいそうなのだが。
反対側から見るとお店だったのかな?とも。
ゆりこのポスターあるな。
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青梅線を挟んで立つ民家
この2つの建物は意匠が同じ感じなので所有者は同じなのではなかろうか?
ちなみに、右側の建物からおじさんが出てきた。
左は倉庫とかそんな感じ。
左手の建物の窓ガラスは一部なくて、中に何やら機械が。
蔵には立派な金属製の扉が付いている。
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廃材置き場。
同じく青梅線沿いにある建物。
草ボーボーで中も剥き出し状態。
風通し良すぎ。
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鉄筋コンクリートの建物。
ボロボロだけど、紛れもなく鉄筋コンクリート。
なんの建物なのか?
民家ぽくはない気がするし、造りもレトロだ。
反対側からモノクロで。
雰囲気出ますな。
青梅街道沿いの建物を」概ね撮ったので先程の「雲仙屋」まで戻る。
そこにも立派な橋がある。
「雲仙橋」だ。
これで向こう岸に渡ろうというわけだ。
うーむ。廃旅館郡は一体どこにあるのやら。(そろそろ気づいてという読者もいるかもw)
この橋を渡るとまた民家があるのだが、なかなか良い物件もあるので紹介しよう。
エントリーナンバー10
民家らしい民家。
これは住んでなさげ。
生活感がない。
手前の屋根とか雨漏れしそう。
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作業場兼自宅
と思われる建物。
一応今も使われている感じ。
消火栓の古い感じが良い。
ずっと奥まで進んでいくと
「将門大橋」という橋にでる。
これも多摩川を渡るように出来ている。
ここをまっすぐ進むと青梅街道に繋がっているようだ。
もう結構夕方になってきたので今日のところは帰るか。
ちょっと待てよ。
さっきの脇道が気になるな。
「雲仙屋」の前を右に行ったところだ。
ここにあったか鳩ノ巣の「廃旅館郡」
ついに見つけたぞ。
鳩ノ巣渓谷の「廃旅館群」。
その入口とも言えるこの建物。
「鳩和荘」である。
看板だけ見ると現役に見えなくもない。
脇の道を進む。
窓には黄色の板が貼り付けられている。
この板も年期が入っている。
奥には「双竜の滝」がある。
双竜というからには二股なのかと思ったが、キレイに一本だったw
「双竜の滝」の横に上に登る階段があったので登ってみる。
どうやら青梅街道沿いの建物に繋がっているようだ。
先程までに撮った建物のどれかに通じているのかも。
時間もないので、下に降りて他の建物も見に行く。
こんな感じに下り道になっている。
どうやら奥にも建物が見える。
なかなか凄い造りだ。
下の部分はやはり空洞か。
脇を抜けていく。
窓の格子模様も凝っている。
窓の手すりの錆加減が時間の経過を物語る。
見上げてみるとカーテンはそのままになっているようだ。
開けた場所に出た。
これは別の建物だ。
よく見ると洗濯機のようなものも見える。
左手側の建物は3階建てだ。
エアコンが完備されていたようなので過ごしやすかったはずだ。
下の方からのショット。
室外機が落ちてきそうで怖い。
侵入されないように柵が設けられている。
左サイドから。
ここがメインの入口だろうか?
振り向いて見ると更に建物がある。
こっちの建物の方が明らかに新しく見える。
手前が宴会場で奥が宿泊施設といったところだろうか?
窓が大きくて光を多く取り込めそうな造りになっている。
色あせはしているが今でも現役でいけそうな気がする。
周りにレジャー施設がないのがやはり痛かったか。
先程の建物の方を見る。
そこには小さいながらも滝がある。
建物正面の丘には神社がある。
おそらくは竜神様だろうか?
登ってみると社がある。
ここで柏手を打って賽銭も入れてみた。
かなり日が陰ってきたが、もう少し探索することに。
多摩川を遡るようにして道を進んで見る。
このあたりの遺跡感がヤバい。
おや?
あれは?
「ぽっぽ」じゃないか!!!」
僕はずっとこの辺をグルグルしていただけだったのだ・・・。
鳩ノ巣「廃旅館郡」への行き方
読者の皆さんはもうお気づきだろうが、一応説明しよう。
鳩ノ巣渓谷に下りて「廃旅館群」でたどり着くには大きく二通りの道がある。
1つ目は「ぽっぽ」の前の道を左に入っていく。
2つ目は青梅街道沿いの道を脇に入った「雲仙屋」の前の道を右に入っていく。
これで概ねたどり着けるはずである。
まとめ
どうだっただろうか?
感の鋭い方ならすぐにたどり着けただろうが、僕はかなり遠回りをしてしまった。
時間が止まったかのような空間(実際にここではそうかも)というのは不思議な気持ちになる。
駅から近く過ごし良さそうな旅館なので、お客さんが来ていた時代に訪問したかったような気もするがそれももう叶わない。
最後まで読んでいただきありがとうございました。