趣味に生きるミニマリストの日々

奥多摩にある廃村「峰集落跡」へ行ってみた!行き方についても解説

2020/03/28
 
奥多摩にある廃村峰集落跡に行ってきた!
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モノにあふれた生活を送っていたが、30代後半に一念発起して断捨離本やミニマスト本の影響も受けつつ、大規模な断捨離を決行。俗に言うミニマリストになる。

インターネットを見ていてふと気になる記事を発見した。

それは打ち捨てられた村、所謂廃村についての記事であった。

以前から廃墟などには興味があり、10年以上前には奥多摩ダム近くの廃ロープーウェイなどにも足を運んだことがあったので夢中になって読んでしまった。

そして、気づけばもう行く気になっていたのである。

その廃村とは奥多摩の鳩の巣駅(JR青梅線)の近くにある「峰集落」である。廃墟や廃村好きな人には有名な場所であるようだが、立地がなかなか山深いところにあり、行くには多少覚悟が必要だろうと思われた。

2020年1月15日仕事明けの重い体を引きずって出かけることにしたのだった。




峰集落跡へ向かうための装備について

峰集落跡は山を一つ越えるような道のりである。山に慣れた大の大人なら30分くらいで登りきれるかもしれないが、僕が写真を撮りつつ行ったのもあり1時間ほど要した。

ここでは僕が必要と感じた装備をお伝えしたい。

  1. 登山靴(トレッキングシューズ)
  2. 小型懐中電灯またはヘッドライト
  3. 長袖と長ズボン
  4. 熊よけの鈴
  5. 水分(できれば水)
  6. カメラ

1については完全な登山になるため。2は下山が遅くなったときには完全な闇となるため身動きがとれなくなるため。

3は外傷防止のため。夏場なら虫対策にもなる。4は熊が出没する危険があるため。5は暫く自販機等がないため。水なら余計に喉も渇かない。6についてはスマホでも良いと思うが良さげな写真を撮りたいなら小型でも持っていくと良いと思う。僕はこの日はフジフィムのX-T2と35mm/f1.4の単焦点レンズ(このセットは実はもう手元にないが)を持っていったが、標準ズームのほうが使い勝手は良いかもしれない。とはいえ暗いところでは明るい単焦点は役立ったことは確かだ。

峰集落跡への行き方




 

JR青梅線の鳩ノ巣駅の改札は1つしかない。勿論?無人駅なのでスイカやパスモをタッチして改札(改札という改札もないが)は通り抜ける。

ポスト

右手に進むとポストがある。近くにキレイな公衆トイレもある(しかもウォッシュレット付きだ)。この先トイレが心配ならここでスッキリしていくことをオススメする。

そのまま進むと右手に踏切がある。

踏切

ここを渡る。左右を見るとこんな感じ。奥多摩にもまた行きたいものだ。

踏切を渡ると結構な急坂となる。30度くらいありそうな印象だ。

急坂

このあたりは民家地帯である。かなり長閑な雰囲気で愛知の田舎を少し思い出した。匂いも似ている気がする。

中には住んでいるのかよくわからない物件もある。

住んでる?

そのまま上り坂を登る。ブログにするつもりが当初なかった為撮っていない写真もあるが、「クマ出没注意!」なんていう恐ろしい看板も目にした。

左の写真から見てもかなりの傾斜だということがおわかりだろう。写真は残念ながらないが少し先左手側に山道に通じるちょっとした階段があるのでそこから山道に入る。

山道に入ると左手の眼下に民家を見下ろせる。山々も見える。

山道はこんな感じである。

木で階段がところどころ作られているが完全に登山である。先の装備についてでも触れたがしっかりとした靴が必要となる。

林

鬱蒼としており本当にたどり着けるのか不安になる。

森林の管理により切り倒されている木がそこら中にある。僅かな光が差し込むと美しくてついシャッターを切ってしまう。

苔むしているのも非常に良い。

途中で青空が覗くと少しホッとする。

と、その時上の方から足音が・・・。

人だった・・・。

軽く挨拶をしてすれ違った彼は鈴もストックも靴に外からつけるスパイクも持っており、自分の装備が軽装すぎないか不安になった。

このときの僕はトレッキングシューズは履いていたもののそれ以外は大した装備は持っていなかったからである。

ワイヤーの巻かれた木

少し進むとワイヤーを巻かれた木があった。林業で使われたものだろうか?

木々

どんどん進んでいくが撮りたい被写体が次々と眼の前に現れる。道は険しくなるばかりではあるが。

もう木の根っこしかないような道である。

それでもまたこんな苔むした木を見るとシャッターを切ってしまう。

富士フィルムのX-T2はWB(ホワイトバランス)がオートだと少し見た目と違って写る気がしたので蛍光灯2で撮っている。

オートだとこんなふうに青っぽく写る。

とりあえず写真を撮りながら登っていると時間がとてもかかる。

可能なら午前中の早い時間に出かけて余裕のある行動をしたいものだ。

神様

暫く同じような景色の中を進むとほぼゴールにほど近い神様を祀ってある場所に着く。

この下辺りに簡易的な木のベンチがあり外国人の登山客がベンチの上にシートを広げて休息をとっていた。

峰集落跡まではあと少しだ。

登山を続けたい場合は更に上に向かうわけだが、峰集落跡には祭壇の前を通り抜けて下りの道を進む。

道が写っていないが、こんな感じの景色になっており下は砂利道だったと記憶している。

そして道が途絶えたところに目的地である峰集落跡がある。

峰集落跡入り口

入り口の丸太のところに誰が置いたのか酒瓶などが置いてある。

峰集落の写真

峰集落跡は勿論無人である。1972年に最後の住民が下山して廃村になったということであるが、先程までの道のりを考えると納得してしまう。

この道を日々往復するような毎日はなかなかに厳しいだろう。

下ってきた道の進行方向の奥にもかなり集落が広がっている。

闇雲に進むと迷子になりそうだ。

散乱するガラス瓶や陶器など

集落に踏み込んでみると金属や瓶や陶器など朽ちづらいものが沢山散乱しているのが目に入る。

陶器ともなると朽ちることがほぼない為、これが本当に昔からここにあるものなのかわからないくらいキレイな状態で残っている。

だが、ブリキやプラスチックは錆びたり、色あせていたりと長く放置されていたことが実感出来る。

苔むす倒木

倒れてからどのくらいの年月が経っているのか?

黄緑色に苔むした倒木が美しい。

 

 

苔むす石垣

苔むして美しいといえば、数多くある石垣である。

重機など持ってこれなかったであろうから手で黙々と積んでいったであろうことが想像に難くない。

 

 

 

 

傾斜上部に佇むお墓?

そして、傾斜の急なところにお墓らしきものが佇んでいる。

これは誰のお墓なのか?苔がむしており文字を判別できない。

モノクロならどうか?

少しだけ文字が浮き上がっている。

上にはこれ以上登らずに奥へと進む。

冬場はともかく夏場は獣や爬虫類や虫が沢山出そうなのであまり踏みたくないというのが正直なところである。

奥へと進む

入口付近の傾斜を暫く見てまわったあとは、更に奥へと進む。

入口付近

この写真は入口を少し離れて撮ったものだ。

ビニール紐が張ってある右手側奥へと進む。

建物を解体した残骸?

この積んであるものは一体?

近づいてみる。

建物の残骸

おそらくは住居など建物の残骸だろう。

不法に住み着く人間がいないように対策として取り壊したのか?はたまた倒壊したため片付けたのは知る由もない。

建物の残骸

どのくらい時間が経つとここまで苔だらけになるのか?

更に奥へと進む。

居住区が広がる

奥へと進むと明らかに居住区とわかるくらい沢山の石垣がそこらじゅうにあるのが見て取れる。

木がそこらじゅうに生えている。

昔はここまで木に囲まれてはいなかったであろう。

まだ木が細いのでまだ若い木だろう。

歩き辛いことこの上ない。

ハンモックを吊るす木には困らないだろうが…。

奥に建物らしきものも見える。

石垣

傾斜の上にの方にも石垣がある。

やはり上の方に偉い人の家が建っていたのだろうか?

近くまで行かなかったが、何となく石垣の出来が良いような気もする。

下の方の石垣はこんなふうに寄せ集めの石を使っており歪な出来だ。

更に進むと、いろいろな物が散乱している。

比較的カラフルである。

近づいて見てみると結構レトロな物が置いてある。

 

 

どうやら子供の玩具のようだ。

遊ばれなくなって寂しい思いをしているのかもしれない。

トイ・ストーリーだったら玩具に意思があり、都会に移住したりするんだろうが、現実はそうはいかない。

子供用の長靴もあった。

ここでの生活のは欠かせないものだったろう。

その他、衣類や日用品が散乱している。

中にはこんなものまである。

ラジオか何かなのか?

スピーカーぽい部品もあるのでそうかもしれない。

管理されていると思われる社

さきほども少し写り込んでいたが、唯一の建物がこの社である。

そのまま残っていることを考えてもおそらくは定期的に管理している人がいるのだろう。

巨木に守られるようにして立っている。

後ろから見るとこんな感じである。

プロパンガスが使われていた

小型だが田舎では今もよく見られる小型のプロパンガスのタンクだ。

食事を作ったりするのは重宝したことだろう。

家の基礎はコンクリート?

コンクリートの基礎も残っている。

すべての家がコンクリートの基礎を作ったりしていたわけだはないかもしれないが、こういう建物も当時あったということだ。

日が暮れてきたので下山

夢中になって撮影していたらすっかり夕方に。

もう少し早く退散するべきであった。

夜の山道は暗すぎる。

ペンライトの明かりを頼りに下山した。

下るのは1時間もかからなかったが、ペンライトがなかったらこうはいかなかっただろう。

なんとか山道を下りきると、真っ暗になっていた。

踏切の明かりが愛おしい。

ホームには人っ子一人いない。

明かりがある安心感を身を持って感じる。

まとめ

どうだっただろうか?

峰集落の遺物はほかにも色々あったが少々割愛。

峰集落を見て感じたことは、

「虚しさ」

「寂しさ」

「山奥での生活は過酷そう」

というところか。

ここで確かに生活していた人々がいたという事実はいつかは忘れ去られてしまうのであろう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。




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